青渭神社(調布市)

青渭神社は、東京都調布市深大寺元町に鎮座。
式内社青渭神社の論社です。

当社の創建年月は不詳であるが、往古(三千年から四千年以前)先住民が水を求め居住した際、生活に欠く事のできない水を尊び、祠を建て、水神様を祀ったと伝えられている。
ご祭神は水波能賣大神・青沼押比賣命一説に社前大地に棲む大蛇を祀ったともいわれる。
神社明細帳等によれば、当社は第六十代醍醐天皇の延長五年(927年)に編纂された『延喜式』所載、武蔵國多摩郡八座の内にて官祭の重き御社であったと伝えられる。往古は社前に五町歩余の境内地があり、大池にこんこんと湧き水あり、青波をたたえていた所から青波天神社とも称せられた。池水は干ばつの折も枯れる事無く、田用水等に用いられたといわれる。周辺は武蔵野文化発祥の地であり、清水の湧き出る所、人々の生活と密接な関連があったと考えられる。青渭・青波共に水の意であり、「渭」とは広遠に波立つ様をいい水面に波を打ち寄せる意で、水神様を祀った古社である事は疑う事はできない。明治六年十二月郷社に列せられた。氏子地域は深大寺町全域(元・南・東・北町)と調布ヶ丘の一部にまで及ぶ。例大祭は毎年十月十五日に近い土・日に行われる。又御社殿も甚だしく荒廃したため、御大典事業として再建に努めた結果、平成四年十月無事竣工となり同月二十五日盛大に奉祝祭を斎行した。御社殿は権現造り建坪三十坪、屋根は銅板葺きである。

「境内案内より」

鳥居

ご神木 大欅(ケヤキ

社殿