五百立神社

五百立神社は、奈良市司町に鎮座。
ここは、東大寺の境内になるのかな?

式内社「五百立神社」に比定される社。

 当社は五百余所社とか五百立神社と称せられる。五百余所社の社名は天喜四年(1056)五月の東大寺文書に二十五所社気比気多社などと共にその名が見える。
 中世の絵巻などには、大仏殿創建に従事した五百余人の工匠が、工事が完成すると五百羅漢になって天空高く飛び立ち、姿を消したとの説話がみえる。本来の祭神は定かではない。
 大仏殿江戸期再建の際にも、五百余所社は大工・小工の崇敬を集めたようで、番匠社とも呼ばれ、宝永六年(1709)三月の大仏殿落慶供養を目前にした正月六日に、大工棟梁堀内筑前守(若狭)が新建寄進している。

「案内版より」