日部神社

日部神社は、大阪府堺市西区草部に鎮座。
式内社大鳥郡 日部神社」に比定される。

 当社は、この地を原籍とする日下部氏の祖彦坐命を祭神として、延喜式神名帳にも記されている古社です。
 明治の神社合祀策によって、鶴田村字輪之内にあった日部神社、同字寺山の八坂神社、原田の熊野神社、上村の菅原神社が合祀され、現在に至っています。
 本殿は、南北朝時代の建築で、向拝等には時代の特徴が見られます。向拝の蟇股には、祭神である牛頭天王にちなんだ牛、左右の蟇股には、唐獅子が彫られています。
 石燈籠(現在は収蔵庫内)は、四天王像、唐草文、牡丹や獅子など豊かな装飾が施されています。竿に刻まれている銘文から、この石燈籠が正平24年(1369)に作られたことがわかります。
 本殿と石燈籠は、国の重要文化財に指定されています。
 神門は、桃山時代の様式を受け継ぐ17世紀前期の四脚門で、平成20年に堺市指定有形文化財に指定されています。

「境内案内」より

鳥居

神門

社殿

祖霊社