法楽寺
紫金山 法楽寺は、大阪市東住吉区山坂にある寺院。
神仏霊場巡拝の道、近畿三十六不動尊などの札所になっています。
平清盛の嫡男、重盛ゆかりの寺で、1178年(治承二)に創建されたと伝わる。
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山門のすぐ後ろに、燦然と黄金色に輝く相輪を載せた、まだ新しい三重塔がそびえ立つ。
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この塔は中国浙江省にある宋朝五山ひとつ、阿育王寺から贈られた仏舎利を納めるために建てられたものである。塔内には本尊として大日如来、脇侍に不動明王・愛染明王が祀られている。
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当寺の創建には、「紫金二顆」というこの仏舎利が深くかかわっている。熱心な仏教信者の重盛は、宋の阿育王寺に向かう船頭妙典に黄金三〇〇〇両を渡し、結縁したいとのメッセージをことづけた。同寺に詣でた妙典が、それを伝えたところ、仏照禅師が重盛の仏法に寄せる志の篤さにうたれ、同寺に伝わる仏舎利のうち二顆(粒)を贈ったという。
当寺が記録に登場するようになるのは、江戸時代以後のことである。「日本の小釈迦」と崇められた慈雲(1718〜1804)が得度し住職になった寺だったからだ。慈雲は一宗に拘泥せず、顕教、密教、禅宗、儒教など幅広い学識を持った高僧だった。「神と仏の道を歩く」より抜粋