紫雲山 瑞聖寺

紫雲山 瑞聖寺は、東京都港区白金台にある寺院。
山手七福神布袋尊が祀られています。

紫雲山瑞聖寺は、江戸で最初の黄檗宗寺院で、寛文一〇年(1670)から建設に着手し、翌年諸堂が完成しました。
創建伽藍は享保十一年(1726)と延享二年(1745)の二回の火災で大きな被害を受けましたが、文化年間(1804〜1818)に再び整備されました。

大雄宝殿は黄檗宗寺院の中心的建物で、身舎の外側に裳階を廻らせ、身舎の屋根は入母屋造、本瓦葺で、寺格にふさわしい雄大な規模を持つ黄檗宗建築の仏殿です。
棟礼から宝暦七年(1757)の再建と推定され、その後、何度か修理が行われました。
二重屋根の外観や細部意匠に黄檗建築の特徴を保ちながら、組物の簡略化、正面吹放部分の化粧軒裏天井、背面一間通りの吹放、内部の両脇に畳敷床を設けるなどの特徴があり、江戸市中に残された数少ない本格的仏堂建築として貴重な存在です。
昭和六十年(1985)から六三年にかけて解体修理が行われ、仏壇回りを除いて往時の雄大な姿が再現されています。


「境内案内より」