泰叡山 瀧泉寺(目黒不動)

泰叡山 瀧泉寺は、東京都目黒区下目黒にある寺院。
目黒不動の通称で親しまれています。

札所としては、関東三十六不動尊、江戸三十三箇所の一つ。
また、山手七福神の寿老人が祀られています。

天台宗泰叡山瀧泉寺は、大同3年(808)に慈覚大師が開創したといわれ、不動明王を本尊とし、通称「目黒不動尊」と呼び親しまれています。

江戸時代には、3代将軍徳川家光の帰依により堂塔伽藍の造営が行われ、それ以後幕府の厚い保護を受けました。
また、五色不動(目黒・目白・目赤・目黄・目青)の一つとして広く人々の信仰を集め、江戸近郊における有名な行楽地になり、門前町とともに大いに賑わいました。
さらに江戸時代後期には富くじが行われるようになり、湯島天神と谷中の感応寺と並んで「江戸の三冨」と称されました。

境内の古い建物は、戦災でその大半を焼失しましたが、「前不動堂」(都指定文化財)と「勢至堂」(区指定文化財)は災厄を免れ、江戸時代の仏堂建築の貴重な姿を今日に伝えています。

その他、境内には「胴造役の行者倚像」、「胴造大日如来坐像」(ともに区指定文化財)があり、仁王門左手の池近くには「山手七福神」の一つ恵比寿神が祀られています。

裏山一帯は、縄文時代から弥生時代までの遺跡が確認され、墓地には甘藷先生として知られる青木昆陽の墓(国指定史跡)があります。


「境内案内板より」

仁王門

前不動堂

勢至堂

本堂

三福堂