四天王寺

四天王寺は、大阪市天王寺区四天王寺にある寺院。
日本書紀にも見ることができる古刹です。

 四天王寺は今から約1400年以前、推古天皇元年(593)に聖徳太子が建立された日本仏法最初の官寺である。太子が当寺を創建されるに当っては敬田、悲田、施薬、療病の四箇院を構え、以って鎮護国家の道場としてまた済世利民の実践所として物心両面の救済により平和国家の樹立と文化国家の荘厳をはたされ、その意味で当寺が政治外交上の中枢となったのみならず美術工芸産業等あらゆる方面に於て日本文化の発生地となったのである。それ以後、当寺は太子の偉業をついで教学伝道等本来の使命達成はもとより社会教育・福祉事業・仏教の興隆等の充実につくして現在に至っている。
 当寺の寺域は33,000坪(約11万㎡)、堂塔伽藍は創建以後度重なる戦火天災に遭いその都度再建を重ねて来たが常に寺域と伽藍配置は飛鳥時代創建当初の姿を伝え、境内全域が史跡に指定されている。
 昭和20年3月14日の空襲によって七堂伽藍の大半は焼失したが、西門石鳥居、本坊通用門、六時堂、五智光院、元三大師堂、湯屋方丈などの元和(1615〜1624)再建の建築物は戦火をまぬがれ、昭和29年9月17日重要文化財に指定され、中心伽藍は、昭和38年10月飛鳥時代創建当初の様式、結構を再現復興したもので所謂四天王寺式伽藍配置の今に在る貴重な遺構として文化史的に優れた価値を有するものである。

リーフレット」より

極楽門

仁王門

金堂と五重塔

太子堂

南鐘堂

英霊堂

石舞台と六時堂

大黒堂

元三大師堂