虎柏神社

虎柏神社は、東京都青梅市根ヶ布に鎮座。
延喜式神名帳に載る武蔵国 多磨郡「虎柏神社」の論社。

 虎柏神社は、定かではないが、いわゆる延喜式内社に比定される古社である。
 当神社は永正年間(1504〜1521)勝沼城主三田氏宗により再興されたと伝えられ、享保一二年(1727)の「武蔵国多摩郡小曽木郷惣社縁起」には、天正一八年(1590)浅野長政が正殿に諏訪神、東の相殿に虎柏神、西の相殿に疫神を定め、小曽木郷の惣社を号したと記されており、江戸時代は諏訪明神社と称していた。天正一九年一一月には徳川氏より朱印地三石を下賜されているが、朱印高は幕末まで変わることはなかった。
 明治三年(1870)には社号を旧名の虎柏神社に改め、虎柏神を正殿、諏訪神を東側に遷座し、明治六年一二月郷社に列せられている。
 現在の境域には享保一九年(1734)建立の本殿を中心に配置された諸殿舎と江戸時代以降に寄進された石造物、及び古木の境内林などが存し、江戸・明治期の旧態をよく留め、宗教的神秘性を有する独特な空間を形成している。
 指定面積は45,155.23平方メートルである。

「境内案内」より

社殿


社殿右手の藤原神社と朝日の仮屋


社殿左手の稲荷神社と夕日の仮屋


高峯神社