吉田寺

清水山 吉田寺は、奈良県生駒郡斑鳩町小吉田にある寺院。
本尊と多宝塔が重要文化財に指定されています。

■吉田寺の縁起
創立は古く天智天皇の勅願と伝えられ、本堂西側に天皇の妹君・間人内親王を葬るといわれる清水の古墳がある。
永延元年(987)に恵心僧都源信が開基した。
通称「ぽっくり往生の寺」「ぽっくり寺」とよばれている。

■ぽっくり往生のいわれ
孝心の厚かった恵心僧都が、母の臨終の善知識となり、除魔の祈願をした衣服を着せてあげられると、なんの苦しみもなく、称名念仏のなかに往生の素懐をとげられた。
その後、僧都は亡き母の三回忌追善と末世の衆生救済のため、清水の森に生えていた栗の霊木を伐り、一刀三礼、念仏のなかに作られたのが、本尊丈六阿弥陀如来である。
この由来により御本尊前で念仏を称え祈祷をうけると、長く病み患うことなく、腰・シモ・スソの世話になることなく、延年天寿を保ち最後臨終の時にも、痛み苦しみなく、安らかに、阿弥陀如来のお迎えが得られ、極楽往生をとげることができるという信仰が古くからある。

「境内案内」より抜粋

山門

本堂

多宝塔