明治神宮

明治神宮は、東京都渋谷区代々木神園町に鎮座。
初詣の参拝者数は日本一だそうだ。


 天皇の崩後間もなく、"明治大帝"としてその聖徳を景慕する国民の間から、明治天皇を祀る神宮建設のことが輿論として盛り上った。この国民的感情が基礎となり、まず大正二年(1913)十一月、社地として青山練兵場が選ばれ、翌十二月神社奉祀調査会が生れた。ついで翌三年四月明治天皇の皇后(昭憲皇太后)が崩御されたため、国母陛下として仰いできた国民の声に応じて、八月さらに昭憲皇太后を相殿に祭ることに決した。翌四年四月、伏見宮貞愛親王を総裁とする明治神宮造営局が設置され、社号を明治神宮とし、完成後は官幣大社たるべきことが定められ、新たに社地を代々木に選定して、同年秋から着工した。ところがたまたま第一次世界大戦が起り、物価騰貴や労働力の不足などのために工事はすこぶる難行した。しかし全国の青年団員や民間有志の労働奉仕によって、大正八年七月に上棟祭が行われ、翌九年十月に社殿並びに内苑の規模が完成、十一月一日両祭神の鎮座祭が行われた。この間全国から寄せられた十万余の献木はいまも神宮の森として国民に親しまれている。また鎮座以来、明治神宮は勅祭社の一に加えられ、例祭当日には勅使を差遣して奉幣される例となった。

「日本史小百科」より

鳥居

南参道

大鳥居

鳥居

南神門

境内

社殿