氷川女体神社

氷川女体神社は、さいたま市緑区宮本に鎮座。
延喜式神名帳に載る武蔵国 足立郡多気比売神社」の論社とか。
近世の文書・棟札には、武蔵国一の宮と記す。

 氷川女体神社は、県内屈指の古社で大宮氷川神社とともに武蔵国一宮といわれてきた。社伝では、崇神天皇の時につくられたと伝えられている。
 祭神は奇稲田姫命で、大己貴命三穗津姫命が合祀されている。
 大宮の氷川神社(男体社)、大宮市中川の中山神社(簸王子社)とともに見沼とは深い関係にあり、祭礼の「御船祭」は見沼の御上で行われていた。しかし、享保一二年(1727)に見沼が干拓され、これに代わって出島で「磐船祭」が行われるようになった。
 この氷川女体神社には鎌倉、室町時代の社宝が多く、三鱗文兵庫鎖太刀(国認定重要美術品)、牡丹文瓶子(県指定有形文化財)、大般若波羅蜜多経(同)、神輿(同)は特に著名である。
 江戸時代には社領五〇石が寄進されており、現本殿は徳川家綱によって再建された。
 また、境内の社叢は市指定天然記念物であるとともに県のふるさとの森として保護されている。

「境内案内」より

鳥居

社殿

竜神

境内